「ブログ×SNSは稼げる」
「ブログを始めるならSNS運用も」
このような意見をよく聞きますが、実は危険な一面も持ち合わせているため注意が必要です。
2023年6〜7月にかけて、各SNSで制限がみられるようになってきたからです。
これまでブログ×SNSだけで稼ぐことができていた方も、この制限により一気に収入を失うことになりました。
そこで本記事では、ブログ運用をしていくにあたり、SEOを重視すべき理由やSNS運用のコツなどについて解説していきいます。
いかにリスクを減らして収入源を確保するかが重要になりますので、変化に柔軟に対応できるよう備えておきましょう!
ブログ×SNSだけでは危険!SEOを重視すべき理由
まず大前提として、ブログ集客の方法は主に以下の2種類です。
<SEO対策とは?>
・サイトを検索エンジンで上位表示させるための対策
・SEO対策を行うことでサイトの表示順位を上げられる
(対策方法については後ほど解説)
SNSはSEO対策に比べて「Googleの影響を受けなくて済む」「早期から収益化しやすい」などと言った理由から、近年注目を集めていました。
しかし、2023年7月現在、SNSだけに頼りきった集客は危険な状態になりつつあります。
そこでSEOが重要になってくるわけですが、その理由を以下に説明していきいます。
①SNSでの制限が増えてきている
冒頭でも説明してように、SNSでの制限が増えてきています。
まず、2023年6月にInstagramでのブロガーのアカウント凍結が急増しました。
詳しい原因は分かっていませんが、アフィリエイトを行なっているアカウントや稼ぐ系を目的としたアカウントの凍結が相次ぎました。
今までインスタからの流入を主な収益源としていたブロガーは、このインスタの動きにより大打撃を受けることになったのです。
そして次に、2023年7月にTwitterにいきなり閲覧制限がかかりました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、API制限といって1日に閲覧できるツイート数に制限がかかったのです。
一時的なものではありましたが、いつTwitterが終了してもおかしくないと思わせるほどの出来事でした。
インスタと同様に、Twitterでブログへの流入を狙っていたり自己コンテンツ(noteやtipsなど)を訴求したりしていた方にとっては、今後がかなり心配されることになりました。
このように、SNSがいかに不安定なものであるかを考えさせられることになったのです。
②長期的にみたときに大きな流入を狙えるのはSEO
もう一つSNSだけでなく、SEOを頑張った方がいい理由としては、長期的にみたときに検索流入からの方が多くのユーザー集客できるという点が挙げられます。
SNSでも多くのフォロワーを獲得できれば、かなりの流入につながるかもしれませんが、検索流入とは桁違いです。
先ほど説明したように、SEOはGoogleのアップデートの影響を受けやすい、またSNSの方が早期に収益を上げやすいという考えから、最近はSNSに頼りきったブログ運営をしている方も多いです。
これはこれで一つの有効な戦略なので問題ありませんが、GoogleやYahoo!検索で上位表示を獲得できれば、ものすごい数の流入が見込めます。
<流入数の一例>
・SNSは多くてフォロワー1万人程度
→見込める流入はそのうち何割か
・SEOで上位表示されているサイトは
多くて月間10万PV以上を叩き出す
ブログ×SNSでのリスク回避対策
ブログの集客方法をSNSだけに頼ることによるリスクを理解できたかと思うので、次にリスク回避方法について説明します。
①複数のSNSを運用する
まず一つ目の対策として、複数のSNSを運用することが挙げられます。
要はリスク分散です。
いくつかのSNSを運用しておくことで、いざという時に全ての収入源・情報源を失わなくて済みます。
一つのSNSだけに全振りしてしまうと、そのSNSのアカウントが停止した場合やサービスが終了した場合に大打撃を受けることになりますので、あらかじめリスク分散をしておきましょう。
②SNSだけに頼らずSEOにも注力する
もう一つの方法は、SNSに頼りきらずSEO対策にも注力するということです。
SNSとSEOそれぞれにメリットがありますが、SNSがこれだけ危うく不安定なものなので、必ずと言っていいほどSEO対策を併用していった方がいいです。
ブログはSNSとSEOどちらに力を入れるべき?
ブログはSNSとSEOどちらに力を入れるべきか?という問題に関しては、結論「どちらも」というのが答えです。
SNSは単に流入が狙えるというだけでなく、現在のSEO対策にとって非常に重要な概念である「EAT」にも関与してきます。
<EATとは>
・Webサイトの評価基準のこと
Expertise(専門性)
Authoritativeness(権威性)
Trustworthiness(信頼性)
・専門性・権威性・信頼性が高いページを評価するというもの
・Googleの概念で特にYMYLジャンルでの影響が大きい
(YMYL=お金や健康に関するジャンル)
2020年に行われたGoogleの「コアアルゴリズムアップデート」によりEATの重要性が上がったので、権威性や信頼性を上げるためにもSNSでの発信力や影響力をつけておいた方がいいのです。
その一方で、上記で説明したようなSNSのリスクもありますので、SEO対策にも力を入れるべきです。
他にもどちらも頑張った方がいい理由がありますので、以下にそれぞれの特徴を説明します。
SNSとSEOそれぞれの特徴
SNSの特徴は以下の通りです。
<SNSの特徴>
・SEOと比べて成果が出るまでが早い
・EAT(特に権威性や信頼性)に貢献する
・リピーターを多く獲得できる
・YMYLジャンルでも稼げる
・ユーザーとの距離が近くニーズを知れる
(SNS自体が市場調査になる)
SNSはこのようにメリットがたくさんあります。
ただし、アカウントが凍結するかもしれないという大きなリスクを抱えています。
次にSEOの特徴は以下の通りです。
<SEOの特徴>
・上位表示させることができたら大きな収益を見込める
・効果が出るまで少なくとも半年程要する
・Googleのアップデートの影響を受ける可能性がある
(検索順位が一気に下がるなど)
・YMYLジャンルは稼ぎにくい
SEOの特徴をみると、SNSに比べてデメリットが多く目立ちます。
しかし、先ほども説明したように、上位表示させることによるアクセス数や収益性はSNSと比べて桁違いです。
デメリットは確かにありますが、それでもSEO対策はSNS以上に頑張る価値のある対策です。
また、Googleのアップデートなどの影響で検索順位を下げることがあっても、SNSのような一気に収入源を失うようなリスクはありません。
そういった意味でも、SEO対策による検索流入は非常に重要です。
ブログ×SNS運用の注意点
ブログは、基本的にはSEO対策を重点的に行なっていくべきです。
また、SNS運用に時間を取られすぎてブログが疎かになってもいけません。
ブログ×SNS運用の一番難しいところは「時間の確保」です。
さまざまなSNSがありますが、時間がなかなか取れないという方は、まずはTwitterだけでも運用することをおすすめします。
<Twitterの特徴>
・ブログと同じ文章発信
・インスタやその他SNSと比べて
そこまで時間を要さない
・情報収集や交流の場としても使える
有益な環境と言える
まずTwitterから始めて、時間的余裕があるのであれば、インスタなど他のSNSを始めてみるといいでしょう。
また、もう一点注意すべきこととして「アカウント凍結対策」があります。
最近アカウント凍結が目立つTwitterとインスタですが、特にインスタは一度凍結すると解除されることがほぼありません。
そのため、あらかじめ対策をとることが重要です。
各SNSには利用規約がありますので、必ず確認をしておきましょう。
例えばインスタでは、以下のような注意すべき点があります。
<インスタの注意点>
・#に副業やiphoneなどの言葉を使ってはいけない
・アフィリエイト投稿をする際はタイアップ投稿にする
・稼ぐ系のアカウント凍結事例が目立っているため
「稼ぐ」などの言葉はなるべく使わない
etc.
これらは利用規約に書かれてはいませんが、凍結されるリスクのある要素なので注意しましょう。
<Twitterの注意点>
・ハッシュタグは2個まで
(3個以上つけるまたはそれをリツイートすると凍結リスクがある)
・同一URLの連続投稿をしない
・一気に大量のDMを送らない
etc.
Twitterアカウントの凍結について
インスタ同様、利用規約に書かれていない要素が原因での凍結事例が多いです。
そのため、利用規約に目を通した上で、上記の注意点を守った運用を行うといいです。
十分な対策をとったうえで、利用規約を遵守した運用を心がけましょう!
ブログ×SNS運用のコツ
最後に、SNS運用とSEO対策のコツについてそれぞれ説明します。
まずはブログ×SNS運用のコツについてです。
ブログと相性のいいSNSの種類
SNSにはたくさんの種類がありますが、ブログと相性のいいSNSとして以下のようなものがあります。
SNS | 特徴 | 難易度 |
ブログと最も相性がいい 文字をベースとする 時間もかからず運用できる | 初心者 | |
ビジュアル重視のジャンル向き 若者10代〜30代の利用者が多い 運用に時間を要す(1時間〜/日) | 初心者 中級者 | |
投稿画像からブログへ誘導可能 あまり時間をかけずに運用可能 | 初心者 | |
Lemon8 | 最近利用者が増えつつあるSNS インスタに近いSNS媒体 今のうちから運用を始めることで 周りと差をつけられる可能性あり | 初心者 中級者 |
YouTube | ブログとの2本柱で収益化可能 動画で分かりやすく伝えられる 作成に時間がかかる | 上級者 |
まずは、Twitter運用から始めて、余裕があれば他のSNS運用を始めることをおすすめします。
各SNSには特徴があるので、ターゲットとするユーザー層や発信ジャンルに合わせて選びましょう。
また、いくつかのSNSを運用することでリスク対策になりますので、2つ以上運用できるようにしていくといいです。
全てに共通するSNS運用のコツ
さまざまなSNSがありましたが、全てに共通する運用のコツがあります。
それを以下に説明します。
①発信テーマを決める
まず発信テーマを決めます。
一つのアカウントで発信するテーマが複数あると、なかなかフォロワーは集まりません。
一つに絞ることで専門性が増し、そのテーマに関心を持ったフォロワーを集めることができますので、テーマはなるべく絞りましょう。
②更新頻度を高くする
更新頻度は、Twitterなら1日3回、インスタなら2日に1回など、なるべく頻度を高く保つようにしましょう。
ツイートや更新頻度が高い方が、アクティブユーザーだと認知され、各SNSのアルゴリズム的にも良いとされています。
③投稿時間を意識する
投稿時間を意識することは大切です。
例えば、いくら良い内容のツイートをしても、多くの人の目に触れなければ効果が軽減してしまいますね。
また、初速のいいね数などで拡散力が変わってきますので、なるべくユーザーが多く利用している時間帯を狙うことが重要です。
ターゲット層に合わせた時間が良いですが、基本的には朝(6:00〜9:00)、昼(12:00〜13:00)、夜(18:00〜21:00)を狙うといいでしょう。
④プロフィールを充実させる
フォローする時には、多くの方がプロフィールの内容に目を通します。
そのため、いかに分かりやすいプロフィールを作れるかが大事です。
<ポイント>
・名前は分かりやすく呼びやすいもの
・実績を載せる(小さなものでもいい)
・親しみやすいアイコンにする
・何を発信しているか明確にする
・フォローすることでどんなメリットがあるか載せる
etc.
ポイントはいくつかありますが、まずは上記ポイントを意識してプロフィールを作り込みましょう。
⑤動線作りを意識する
SNSは、基本的にはそこで商品やサービスを売るというより、ブログへ誘導するための集客手段として使います。
そのため、SNSからブログへの動線作りが大切になります。
動線作りとしてリンク(URL)を貼ることになりますが、貼る場所のポイントがあります。
<リンク(URL)貼り付けポイント>
①プロフィールにブログURLを貼る
②Twitterは固定ツイートにブログ記事を貼る
③インスタは投稿にURLを貼れないため
ストーリーズやハイライトを活用する
URLを貼る位置は、主に上記の3つがおすすめです。
あらかじめブログでキラーページ(収益につながる記事)を作っておき、そこに誘導できるように準備をしておきましょう。
⑥アルゴリズムを理解する
TwitterやInstagramにはアルゴリズムがあります。
以下は、2023年3月31日に発表された最新のTwitterアルゴリズムをまとめたものです。
リプライ(返信)の重要性が示唆され、リプライはいいねの54倍の効果があることがわかりました(拡散されやすいなど)。
リプライされるためには、有益ツイートや共感ツイートをすると効果的です。
このようにアルゴリズムを知ることで、運用方法のコツが見えてきます。
しかし、どのSNSにも共通して言えるのは、フォロワーさんを第一に考えて交流を積極的にしていくということです。
これが何よりフォロワー数を増やしていくことに繋がりますので、影響力をつけたい方は積極的にリプやいいねをしていきましょう!
ちなみに、Instagramの意識したいアルゴリズムは以下の通りです。
<Instagramアルゴリズム>
①保存数を高める
②ホーム率を高める
(フォロワーがどれだけタイムラインから投稿を見たか)
これらを意識することで、拡散されやすく(発見タブに載りやすく)なります。
ブログ×SEO対策のコツ
最後にSEO対策のコツについて、最低限おさえたい内容を説明します。
①読者ファースト
まずSEO対策の大前提として、読者のために記事を書くということを意識しましょう。
読者の悩みやニーズを解決するための記事が、質の高いコンテンツとGoogleは評価します。
そのため、自分が書きたいことを書くのではなく、常に読者目線を意識した記事作成を行うことが、結果的にSEO対策につながります。
②タイトルは27字以内(キーワード左詰め)
タイトルは27字以内に設定しましょう。
27字以内でないと見切れてしまうことがあるため、なるべく27字以内、もしくは見切れてしまっても問題ないように始めの方に重要なキーワードなどを入れておきましょう。
また、キーワードはなるべく左詰め(始めの方に書く)にするとSEO的にいいとされています。
基本的には見出しも同様の考えで設定しますが、タイトルと違って文字制限はありませんので、見出しは分かりやすく設定するといいです。
③メタタグ・メタディスクリプション
メタタグ(狙ったキーワードを設定するタグ)は、現在SEOには関与しないと言われています。
しかし、書いておくことで忘れてしまうことを防ぎますので書いておきましょう。
一方、メタディスクリプションはSEOに少なからず効果があるとされています。
メタディスクリプションは、タイトルの下に表示される記事の説明文のことで、キーワードは太字で表示されます(特に文の前半に入れるといい)。
メタディスクリプションを設定しても、Googleに反映されないケースが増えてきている傾向にありますが、読者に分かりやすい説明文を用意することでクリック率が上がりますので設定しておきましょう。
WordPressの場合、記事作成画面の下部の方に設定できる欄があります。
④画像にはALTタグ
画像にはALTタグ(画像の説明)を設定しておきましょう。
ALTタグとは、画像が読み込まれなかった際や、視覚障害者が利用するスクリーンリーダーによって読み上げられる場合に代替テキストとして表示されるものです。
ALTタグにキーワードを入れることで、検索エンジンに正しく情報が伝わりSEO対策につながります。
また、ユーザビリティを向上させるものとしても検索エンジンからの評価が高まります。
WordPressでは下記画面の赤枠部分で設定できます。
⑤モバイル対応
Googleは「モバイルファースト」を掲げています。
スマホの普及でPCよりもスマホでサイトを閲覧する人が多いからです。
そのため、PC画面での見やすさより、モバイルでの見やすさが重視されます。
ワードプレスであれば、初めからモバイルに対応していますので問題ありませんが、HTMLやCSSでサイト制作をしている場合はレスポンシブ対応(デバイスサイズに応じてデザインやレイアウトを最適化すること)する必要があります。
また、ワードプレスでモバイル対応されている場合でも、スマホ画面で見た際に、文字ばかりで見づらくなっていないかなど確認するといいです。
⑥表示速度
サイトの表示速度もSEOによって非常に重要な要素です。
表示速度が少し遅くなるだけで、ユーザーの離脱が増えます。
Googleの発表によると、サイト表示スピードが0.5秒遅くなるだけでアクセス数が20%も低下すると言われています。
「PageSpeed Insights」という無料ツールで簡単に調べられますので、定期的にチェックするといいでしょう。
ブログはSNSだけでなくSEOに注力を!
ブログはSNSとSEO対策両方に注力すべきだと説明してきました。
それぞれにメリット・デメリットがあり、お互いを補完し合う意味でも、両方頑張ればその分結果は出やすいです。
中でも、最低限おさえたいポイントは以下の通りです。
①SEO対策はマスト
②SNS運用はTwitterから
③SNSアカウント凍結に備えて対策を
(SEO対策や複数SNS運用など)
これらのポイントを意識してブログ運営を行い、収益化の可能性を最大限に引き上げていきましょう!
コメント
コメント一覧 (4件)
「ブログ×SNSだけでは危険!SEOを重視すべき理由」良く分かりました。ありがとうございました。
yoshiさん!
いつも読んでくださって、こちらこそありがとうございます。
少しでもお役に立てて嬉しいです!
読ませていただきました勉強になります。
スレッズ始まりましたね。
私はダウンロードしてみてなんか違うなと思ったら別のスレッズダウンロードしてました・・・笑
コメントありがとうございます。
また、お役に立てて大変嬉しく思います。
他にもあるんですね笑
スレッズに関しては今後どうなるかまだ分かりませんが、使えるならどんどん有効活用していきたいですね。